シリカゲルのお話


フラワーボトルに必要なシリカゲル。
シリカゲルのメーカー富士シリシア化学(株)さんからの
シリカゲルのお話です。
シリカゲルの科学

シリカゲルについて知るためには、まずシリカゲルが水分を吸収するメカニズムを知る必要があります。シリカゲルの水分を吸収する方法は2通りあります。
 シリカゲルには、1粒1粒に、非常に小さな穴(細孔)が無数にあり、その穴の中に水分を取り込むのが「物理吸着」といわれるものです。
いわば、水の上に雑巾を落とすと、雑巾が水をそのまま吸い取るような仕組みです。

 もう1つの方法は、「化学吸着」といわれるもので、これはシリカゲル中の表面水酸基(−OH基)と水(H2O)が、化学反応を起こして結合する力を使ったものです。
シリカゲルに熱を加えて再生させると、この水分が飛ぶのですが、実は、しだいに乾燥能力は落ちていくのです。
このシリカゲル1粒1粒の小さな穴(細孔)に入り込んだ細かい不純物が、シリカゲルの穴をふさいでしまい、吸着能力を失うためです。

 シリカゲルを1度再生すると、その乾燥能力は、80%にまで落ちるといわれています。
2度、3度と再生を繰り返すたびに、その乾燥能力は落ちていきます。
シリカゲルに含まれる塩化コバルトがブルーに変わったからといって、その乾燥能力がすっかり元に戻ったというわけではないのです。
シリカゲルを再生してフラワーボトルを作るには、実際は3〜5回が限界と思われます。
特に、大事な作品作りには、新しいシリカゲルを使用することをおすすめします。

         
富士シリシア化学(株) 松川隆司さんより


シリカゲルの再生方法

1度使ったシリカゲルがまだ青色の場合はまたそのまま使えますが、乾燥する力は新しいシリカゲルと同じではありません。シリカゲルがピンク色になった時は、以下のような方法で再生してください。
@ ホットプレートにアルミはくを2枚敷きます。
A ピンク色になったシリカゲルをアルミはくの上に平らに入れます。1度に再生する量は500gまでにします。
B 180度の温度で40分ほど加熱します。時間はシリカゲルの量にもよります。
C ホットプレートのふたを必ずしてください。ふたは少しずらして、蒸気が抜けるようにします。ふたをすることによって保温力が高まります。
D まわりからシリカゲルがピンク色から青色に変わっていきますので、時々アルミはくを揺り動かします。
E 全体が青くなったら電源を切って、触れられるぐらいになるまでそのままに しておきます。
F 密封できる袋か、容器に入れて保存してください。

シリカゲルは再生することによって、4〜5回使うことができますが、1度再生すると、シリカゲルの乾燥する力は新しいものに比べると、80%ぐらいになります。2回目、3回目と再生するたびに乾燥する力が弱くなります。いちご、みかんなどの果物を乾燥した場合は、2〜3回が限度です。

フライパンや電子レンジでの再生は加熱するときに急激に高温になるため、シリカゲルの内部まで水分が抜け切らず、しばらくすると元のピンク色に戻ることがあります。低い温度で時間をかけるようにしてください。

使えないシリカゲルは不燃ごみとして処分してください。



再生をするときは、十分な換気をしてください


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